花粉と共に桜の季節になると大陸から黄砂が襲っています。マンション共用部、特に通路には花粉と黄砂がしっかりと積もっています。黄砂について調べてみます。
1.000キロの長旅!
まずはどこからの飛んでくる? 中国大陸奥地のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠が発生源です。春の低気圧や上昇気流で上空5.000~10.000メートルまで舞い上がり偏西風に乗って日本にやってきます。距離にして1.000キロメートルを風にのってやってきます。
危険な成分!
黄砂の成分は? 主に石英、長石、雲母、緑泥石、カオリナイト、方解石、硫酸アンモニウムなどが成分です。又、ダイオキシンや発ガン性物質も含まれています。怖いですよ。
黄砂による被害は? 私たちに直接関係するのは洗濯物や車が汚れる。窓や壁が汚れる。農家では、野菜に降り積もったり大気中に留まるため日照不足で野菜が生育不良になります。雨で濡れるとこびりついて取りにくくなります。
さらに視界の悪化から飛行機の運行に影響がでたり、電波障害が発生したりします。
マスクの必要性!
黄砂を吸い込むと危険? 呼吸器疾患、呼吸器感染症、循環器疾患、鼻炎、目の病気などが報告されています。心筋梗塞や脳卒中、高血圧の増加も・・・身を守るため、外出時は必ずマスクをしましょう。家のなかでは空気清浄機をつかいましょう。
対策は?
タクラマカン砂漠やゴビ砂漠の現状は? 自然現象で砂漠化していったのとは別に人為的要素があるんです。いろいろな問題が複雑に絡み合っているんです。異常気象は人間が起こしている可能性が高いですよね。問題の二酸化炭素です。家畜を増やし過ぎたのも問題のひとつです。ヤギは草の根まで掘り起こして食べてしまうと言います。乾燥地域の人たちにとって生きていくために家畜は手放せませんが、家畜を飼いすぎる「過放牧」が土地を荒廃させているといいます。
対策として砂漠の緑化が行われています。中国政府も緑化に力を入れています。「緑の長城」と言われる大規模な防護林や、農場をつくる計画です。2050年までの息の長い取り組みです。勿論、日本も応援しています。私たちに出来る事・・・せめてカシミヤセーターは止めましょう。