偶に「障子を貼り替えて」と依頼があります。私は、掃除屋で網戸のネット張り替え位なら引き受けますが、そこまではねぇ。
今は、生活様式が変わり、障子戸も珍しくなってきました。昔は暮れになるとあっちこっちで障子紙の貼り替えをしているお母さんを見かけました。
材料と道具はホームセンターで!
今回は、特別に引き受けました。材料と道具は全てホームセンターで揃います。
古い障子紙を剥がすには、簡単に剥がせる写真のはがし剤があります。水を含ませたスポンジで接着部分を濡らしても剥がせます。
障子戸があくで汚れが酷いなら全体をあく洗いすれば、生まれ変わりますが、プロの仕事になります。あく洗いまでしなくても水道水を全体にかけるだけでも変わってきます。が、気をつけたいのは絶対に擦ってはダメです。障子戸は杉や檜で作られています。非常に柔らかく、濡れた枠を擦るとささくれます。濡れた枠を持っただけで跡が付く事もあります。
舌切り雀はここから
ノリは昔、ご飯粒をお粥のようにして使ってました。昔話の「舌切り雀」は、これを食べた雀の話です。時代は代わり今はハケも要らないそのまま絞りながら塗るノリがあります。
アク対策
ノリを塗って障子紙を貼ると枠からアクが出て茶色になる事があります。白い障子紙に目立ちます。その対策をしたノリがあります。アクを抑えるノリ多少高めですが綺麗に仕上がります。お勧めです。
私は一度に全体を貼れる大きな障子紙を使っています。時短になりますし、枠の継ぎ目がありませんので裏から見て仕上がりが綺麗です。
貼り替えは雨の日!
最後は障子紙の貼り替え日の天気です。えっ?天気?そうなんです。天気です。雨の日か、雨の日の翌日です。理由は湿度です。湿度が高いと障子紙が湿気を吸って伸びます。伸びた状態で貼ると天気の良い日は湿度が低くなり障子紙がピンと張り、シワがない綺麗な状態になり維持します。
天気なんか構っておれない、晴れでも今すぐ貼りたいって!大丈夫です。どうしてもシワが出ますのでノリが完全に乾いてから全体を霧吹きでスプレーして下さい。障子紙が乾いてくると自然にピンと張ってきますし、その状態を維持します。