ずいぶん昔の事。

貴方は考えた事があるだろうか?多分日本にただ一つと思われる面白い呼称を。誰もが普通に呼び、深く追求することもなく過ごしている。

ずいぶん昔(年代がわからない)に、それは村人たちによって造られたようだ。

造った当初は丈夫で良かったが年月が流れ少しづつ傷んでいった。穴が空きその度に村人たちは板を載せ釘で留めた。が、劣化は進み釘は効かなくなり、板をただ載せただけになった。

子供達の遊び場だった。

板の端に乗ると反対側が持ち上がり、降りると反対側が下り「ぺったん」と音がした。子供達はそれを面白がって遊んでいた。今でいうシーソーみたいなものだろう。すぐそばには広い畑があり農道としての利用が多かったようだ。

まもなく誰が云うともなく、いつしか「ぺったん橋」といわれるようになった。そう。語源は、子供達の遊びから生まれそれが現代でも使われているのが面白いとおもいませんか。

初めて「ぺったん橋」と聞くと「はぁ?」と聞き返す面白い変な名前だけど、ずいぶん昔から受け継がれてきた歴史があるんです。何回か、橋は造り替えてきたのに名前は残っているんです。

橋を渡るのには広野側から左に90度曲り桃園側に渡ったら右に90度曲る。車の事はお構い無しの渡り難い橋ですが、昔を想い語源を想い、ぺったんぺったんゆっくり渡りたいですね。

まだまだ自然豊かな丸子川!

150号から右岸を歩き河口の水門で左岸に渡り150号までぐるっと一周で約1時間の散歩コースです。

川の両岸は舗装され歩き易い道になりましたが以前の舗装がなかった道も風情があり好きでした。舗装した事により、道の両端は力強い草がアスファルトを突き破って出てきています。草の生命力に呆れます。

冬が去ろうとする頃、川の両岸は菜の花で一面黄色で染まり、それはそれは見事です。東名高速の陸橋を越えた上流に行くと桜並木があり大勢の人が春の訪れを楽しみます。

多くの野鳥も川で小魚を取っています。鴨、サギ、オオバン、時に鷹も見ます。

近くの方は散歩しながら、丸子川を楽しまれたらいいと思います。春と秋は最高です。冬は冷たい風の吹きさらし。夏は日光を遮るものがないですが。