エアコンを長い間使っていると経年劣化でルーバーの両端付け根が割れやすくなっています。
又、新しくてもフロントパネルの取り付け部分が取れているのがたまにあります。多分フィルターを掃除しようとフロントパネルを開けた時に壊してしまったのではないかと思います。
製造中止から10年が運命の分かれ目
エアコンクリーニングはフロントパネルもルーバーも外さないと分解クリーニングができません。経年劣化で弱っているプラスチック部品をさわるのはビクビクです。
製造中止から10年過ぎると部品の在庫が無くてもメーカーには責任がないらしいのです。万が一部品を壊した時部品がないと直せません。
従って、製造から10年過ぎていると受けるか受けないかエアコンクリーニング業者の判断で変わります。
と言ってもクリーン駿府では古いからできませんって訳にもいかないので確認を取ってから(壊して部品がない場合の補償はしない)お受けしています。
さて、特に上下ルーバーの左右の付け根ですが壊れていた場合は接着剤で直してあげるようにしていますが、ルーバー全体を左右の付け根だけで動かしているため付け根には負担がかかっています。その為接着剤だけではくっつかない場合もあります。
たまたまネットで「プラスチック溶接機」なるものが売っていました。へぇ~そんなものがあるのかとついついポチリました。
溶接機とニッパーとカッター それに割れたプラスチックを繋ぎ合わせるステンレス製のホッチキスが7種類、袋の中にいっぱい入っていました。
ガンの先に刺して引き金を引くと昔あった電熱線コンロのように赤くなります。触ると火傷します。
テスト用に左の写真のプラスチックを準備し、二つに割れてしまったものとして右の写真の様に3ヶ所溶接しました。
ガンの引き金を引く事によりホッチキスが熱をもちプラスチックを溶かし中に入り込んで溶接するというものです。難点は修理痕が汚い。
慣れとコツが必要です。
コツはぐっと抑え込まないで軽く充てると熱でホッチキスがプラスチックの中に入り込んでいきます。
入り込んだら引き金を戻し少し時間をおいてからガンを引き上げると右の写真のようになります。直ぐに引き抜くとホッチキスまで抜けてきます。
ホッチキスの種類が7種類あります。外角用、内角用とかいろんな場所によって使い分ける事ができます。
最後にホッチキスのガンに刺した先端が2本残っているのでニッパーで切ります。
セットのニッパーで先端を切った所ぜんぜん切れない。思いっきり力任せに切ったら歯に隙間で出来ました。( 一一)
これじゃぁ使い物にならないとホームセンターに行って切れそうなニッパーを買ってきました。箱に切断能力0.9ミリのステンレス線と書いてありました。「よし、これを買おう」と・・・・しかぁし
表示に偽りありまくり!
なにが切断能力0.9ミリのステンレス線だよ。因みにホッチキスは0.8ミリですぞ!切断能力の0.1ミリ細いのですぞ。切る度に歯が欠けていたんじゃぁ使い物にならんよね。
このニッパー2.300円だっけかな。プラスチック溶接機が2.800円 皆さんどう思います?こんなんでいいのでしょうか?
お前バカか?!
返品だよ!返品!
そうだね。返品だね。
ホームセンターで何種類もある中で
説明をじっくりみて選んだからね。
切断能力0.9ミリのステンレス線・・・
左は以前折れてしまった掃除機の柄を針金と接着剤で修理したものです。今回、その上にプラスチック溶接機で補強しました。
かなり強く補強出来たんじゃないかと思っています。が、みっともない汚さとホッチキスの先端が危ないのでビニールテープで隠しました。
てな訳でプラスチック溶接機と歯の欠けるニッパーの話でした。